人力によるネットワーク監視の限界
ITインフラの監視と言えば、SNMPなどのプロトコルやコマンドを使用した人力での監視が一般的です。毎日決まった時間にステータスやパフォーマンスを把握することは、ITインフラ監視の手段として有効です。しかし、技術的な一時対応時や設定変更時・障害復旧作業中など、リアルタイムなデータ解析が必要になる場面もあります。例えば、スイッチのポートの帯域幅使用率が高くなっている場合に、ネットワーク技術者が問題解決のためにネットワーク構成を変更したとします。その後、変更後の構成で問題ないか、問題が解決されたかを調べるためには、特定ポートの使用率の最新の統計情報の確認が必要となります。
リアルタイムにインフラのステータスを把握するためには、コマンドラインでネットワーク装置にコマンドを打つか、またはリモートデスクトップ接続により機器に直接接続し、パフォーマンスを確認するという方法もあります。しかし、監視したいネットワーク機器やサーバーすべてに対してこれを人力で行うのは効率的ではありません。
リアルタイム監視の重要性
リアルタイム監視は、安定したシステム運用を維持するために欠かせない取り組みです。
ITインフラのリアルタイム監視を行っていれば、問題の早期発見が可能になります。例えば、人力での監視や手動確認では見落としかねないスイッチのポートの帯域逼迫なども、トラフィック量をリアルタイムに監視することで即座に察知できます。また、定期監視であればCPU使用率の高騰などの問題を見落とす可能性がありますが、機器のリソース状況を常時把握できる体制があれば、障害の予兆をいち早く発見・対処できます。
さらに、リアルタイム監視により問題の発生箇所が即時で分かるため、迅速な対応・復旧を実現できます。トラブルの発生後にログの整理・確認を行うと、原因究明に数時間〜数日かかり、その間サービスの復旧も遅延します。リアルタイム監視を行えば、障害発生時の状況や原因、関係する機器やサービスを即座に把握できるため、調査や復旧が格段に迅速化されます。
このように、リアルタイム監視を導入することで、ダウンタイムの防止・削減、早期の異常検知、障害対応の迅速化を実現できます。
リアルタイム監視を数10分ではじめられるツール
ManageEngineが提供するOpManagerは、リアルタイムなITインフラ監視を実現できる監視ツールのひとつです。リアルタイムに状況把握すべき装置のパフォーマンス情報を、リモートから簡単操作で確認できます。OpManagerを使用すると、インストールから最短10分以内でリアルタイム監視を実現できます。
無料で使えます［機能・監視数 無制限］
OpManagerでは、リアルタイム監視機能のほか、SNMPなどのプロトコルを使用した周期的なポーリングで装置の情報を取得する機能も用意しています。OpManagerの通常のポーリングでネットワークパフォーマンスの低下を検知した場合に、装置のパフォーマンスをリアルタイムのグラフで最新情報をリモートで確認できます。
リソース情報のリアルタイムでの表示
トラフィックのリアルタイムでの表示
無料で使えます［機能・監視数 無制限］
リアルタイム表示により把握できる項目
リアルタイムのネットワーク監視により、以下のような情報を把握できます。
- 装置のCPU使用率やメモリー使用率のリアルタイム統計
- 装置のパフォーマンスに関するメトリクスのリアルタイム情報
- リアルタイムのインターフェースやポートのトラフィック
リアルタイムのパフォーマンスグラフをダッシュボードのウィジェットとして追加することが可能です。これにより、OpManagerクライアントへのログイン後すぐに、ITインフラのリアルタイムな状態を把握できます。
無料で使えます［機能・監視数 無制限］
関連機能
- ネットワーク管理機能
ネットワーク機器を管理する機能について詳細を紹介しています。 - サーバー監視機能
サーバーを監視する機能について詳細を紹介しています。 - アラート・通知機能
ネットワークの障害管理を簡単に実現する方法を紹介しています。