Red Hat AnsibleとOpManagerの連携
Red Hat Ansibleは、ITプロセスを自動化するオープンソースツールです。Ansibleでルーティンタスクを自動化することにより、ITに関わる業務の効率化やセキュリティの向上、ネットワークの信頼性の維持などを実現できます。
ManageEngineのネットワーク統合監視ツール「OpManager」はAnsibleとの連携に対応しています。OpManagerとAnsibleを連携することで、ネットワーク管理プロセスの属人化を防いで自動化し、ネットワーク管理者の工数や人的ミスを削減します。

概要
OpManagerとAnsibleを連携すると、OpManagerの通知プロファイルでAnsibleのPlaybookが実行できます。
Ansibleとの連携を有効にするには、OpManagerの連携設定画面にて、Ansibleがインストールされているコントロールノードを登録する必要があります。設定方法の詳細はOpManagerヘルプドキュメントのAnsibleとの連携のページをご確認ください。
OpManagerとAnsibleを連携するメリット
ネットワーク機器やサーバーなどのITインフラの監視に高い効果を発揮するOpManagerと、ITプロセスの自動化機能が優れたAnsibleを連携することで、監視と運用の連携がより円滑になり、IT運用管理をより効率化し、ITシステムの信頼性を向上できます。
OpManagerとAnsibleを併用するメリットは以下の通りです。
信頼性の高い運用を実現
大規模なネットワークや複雑な構成の環境においては人的ミスが発生しやすい一方で、ひとたび障害が発生すると影響が大きくなりやすい傾向にあります。そのため、自動化によって人手を介さずに運用することが重要となります。
OpManagerとAnsibleを連携してIT運用管理を行うことで、自動化と効率化を実現してITシステムの信頼性を向上できます。
インシデントレスポンスの迅速化
OpManagerとAnsibleを併用することで、インシデント発生時の対応を効率化し、平均修復時間(MTTR)の短縮が期待できます。
OpManagerによるIT環境の監視によって、障害を迅速に検知でき、また根本原因分析機能の活用などにより障害の原因の特定を支援します。また、OpManagerの監視とAnsibleの自動化により、問題を検知した場合の一次対応を自動化できます。
構成管理の効率化
AnsibleでITシステムの構成管理を行うことにより、サーバーのバージョンやソフトウェア構成、システム設定などを把握できます。
一方、OpManagerでは、トポロジーマップやビジネスビューなどの活用により、ITシステム間の接続関係や配置などを簡単に把握できます。
OpManagerとAnsibleの併用により、ITインフラの構成をミクロ・マクロ両方の視点から把握できるようになります。
拡張性
Ansibleは、新しいデバイスやサービスのセットアップを自動化し、迅速かつ効率的なリソース展開を実現します。Ansibleの活用により、サーバーの台数にかかわらずIT環境を簡単かつミスなく拡張できます。
また、拡張したIT環境は、OpManagerのディスカバリーによって簡単に監視登録して管理できます。