ディープパケットインスペクション（DPI）機能は、ManageEngineが提供するNetFlow・sFlow対応フローコレクター「NetFlow Analyzer」の有料オプション機能です。
DPI機能をご利用いただくには、Network Packet Sensorのインストールが必要です。
このページでは、Network Packet SensorおよびDPIについてご紹介します。
Network Packet Sensor
Network Packet Sensorは、以下の3つの機能をインストールサーバーに付与するパッケージインストーラーです。
- ディープパケットインスペクション（DPI）
- NetFlow Generator
- NetSpeed Tracker
Network Packet Sensorでは上記のうち任意の機能を選択して有効化できます。複数の機能を同時にご利用いただけます。
詳細については、NetFlow Analyzerのヘルプドキュメントをご覧ください。
ディープパケットインスペクション（DPI）とは？
ディープパケットインスペクション（DPI）は、ネットワークトラフィックを解析する技術です。DPIでは、ネットワーク上を流れるパケットのヘッダー情報だけではなく、パケットのデータを分析することにより、アプリケーションの通信を可視化します。
送信されるデータやそれを生成しているアプリケーションなど、パケットの実際のペイロードやコンテンツを分析することにより、通常のトラフィック分析よりも詳細な情報を得ることができます。DPIを活用することで、ネットワークのパフォーマンスが低下した場合の問題箇所の切り分けや、根本原因の特定を迅速化できます。
NetFlow AnalyzerのDPI機能の特長
NetFlow AnalyzerのDPI機能は、パケットから得られるネットワークやアプリケーションの詳細な情報を、わかりやすく可視化します。DPI機能を利用することで、通常のトラフィック監視よりもさらに細かいレベルでパフォーマンスの問題の根本原因を特定できるようになります。また、キャパシティプランニングの判断や、ネットワークパフォーマンス管理の改善も簡単になります。
NetFlow AnalyzerのDPI機能で実現可能なことは以下の通りです。
- ネットワーク応答時間（Network Response Time、NRT）とアプリケーション応答時間（Application Response Time、ART）を比較して、ネットワーク側とアプリケーション側のどちらに遅延があるかを特定
- 遅延しているアプリケーションの影響を受けているユーザーのリストを取得し、誰が帯域を使用しているかを把握
- 履歴データに関するレポートを取得して、フォレンジックを実行
応答時間ダッシュボード
トップアプリケーションの応答時間とトラフィックボリュームの図で、アプリケーションパフォーマンスの詳細を一目で把握。
アプリケーションとネットワークの応答時間
特定のアプリケーションの監視画面でアプリケーションとネットワークの応答時間のグラフを確認して、障害を正確に特定し、ネットワーク/アプリケーションの可用性を改善。
アプリケーショントラフィックボリューム
アプリケーショントラフィックに関するより正確なレポートが、帯域の問題をトラブルシューティングし、いずれの顧客またはアプリケーションが優先帯域を使用するべきかを判断するのに役立ちます。
会話レポート
問題の根本原因を把握するための詳細なフォレンジクスレポートを生成し、問題の背後にある原因を特定できます。
高度なフォレンジクス
会話レポートでは、トップユーザーとアプリケーション間の通信およびユーザーのその他の詳細を把握できます。TCPパケットのホスト名を基にトラフィックを可視化するため、プロキシサーバー越しのトラフィックも正しく分析できます。
アプリケーション概要のページ
各アプリケーションの応答時間とトラフィックを把握して、業務上重要なアプリケーションが適切に優先されているかを確認できます。
