Applications ManagerのAWSストレージサービス監視
AWSストレージサービスは、オブジェクトストレージ、ブロックストレージ、ファイルストレージ、アーカイブストレージなど、さまざまなニーズに対応しています。膨大な量のデータをコスト効率よく、かつ安全に保存し、柔軟に活用できます。
ストレージサービスの監視は、AWSストレージリソースのステータスやパフォーマンス、費用対効果を確保するために不可欠です。
Applications Managerは、以下のAWSストレージサービスの監視と管理に対応しています。
Elastic File Systems(EFS)監視
Applications ManagerでAWS Elastic File System(EFS)のステータスを可視化します。 I/O使用率、バーストクレジット残高、メタデータアクティビティなどの項目を監視し、ファイルシステムのパフォーマンス最適化を支援します。
クライアント接続数、I/Oアクティビティなどの項目を監視することで、接続数や容量の急激な変化を検知し、ファイルシステムに起こりうる潜在的な問題を事前に発見したり、適切なパフォーマンスチューニングを可能にします。
AWS Elastic File System監視の詳細はこちらをご覧ください。
S3バケット監視
Applications ManagerでS3ストレージをセキュアかつ効率的に維持できます。
バケットのパフォーマンス、使用状況、セキュリティに関する項目を監視して、リソースの割り当てを最適化し、信頼性の高い運用を実現します。
また、バケットサイズ、オブジェクト数、データ転送速度などのストレージに関する項目を監視することで、コスト効率を維持してストレージの問題を防止したり、リクエストの待ち時間、エラー率、データ転送速度を監視することでI/Oパフォーマンスの最適化を支援します。
バケットのパフォーマンスやアクセス制御の変更に問題が発生した場合はアラートで管理者にお知らせし、S3バケットの安全性と信頼性を確保できます
FSx File Cache監視
Applications ManagerでFSx File Cacheインフラのパフォーマンスと可用性を監視し、File Cacheインスタンスの高可用性とパフォーマンスを保証します。
Storage Gateway監視
Applications ManagerのAWS Storage Gateway監視機能は、主要なパフォーマンス項目を監視し、スムーズなデータ転送と最適化されたストレージパフォーマンスの実現を支援します。
作業ストレージやアップロードバッファなどのストレージ使用率に関する項目を監視することで、リソースの使用状況が適切かを分析できます。また、使用済みメモリーと空きメモリー、キャッシュ使用などのメモリー使用状況の監視により、最適なパフォーマンスとより優れたキャッシュ効率の実現を支援します。
クラウドデータのアップロードとダウンロードの推移を把握することで、トラフィックを効率的に監視できます。
また、データの読み取りおよび書き込み率を含むクライアント・トラフィック・メトリクスを基にストレージ効率を評価したり、IOPSを監視してパフォーマンスや負荷を分析したりできます。
レイテンシ値を監視することで、読み取りと書き込みの操作がスムーズに実行されることを確認できます。また、書き込み待ち行列の監視により、保留中のデータ操作を最適化し、ストレージ性能を向上させることができます。
Storage Gatewayファイル共有監視
Applications ManagerのAmazon Storage Gatewayファイル共有監視では、クラウドに統合されたストレージのパフォーマンスを監視できます。可用性とステータスを監視して稼働時間を可視化し、中断のないシステムを実現できます。キャッシュ利用率やダーティキャッシュ率などのKPIを可視化して、ストレージパフォーマンスを最適化します。
アップロードレートとダウンロードレートを監視することでクラウドトラフィックを追跡し、データの移動パターンの分析を支援します。また、クライアントのトラフィックとファイル共有のIOPSを測定して、パフォーマンスが適切かを判断できます。効率的なトラブルシューティングのために、インデックスのフェッチ、アップロードに失敗したファイル、S3オブジェクトのリクエスト時間などを監視することで、パフォーマンスのボトルネックを特定します。
Storage Gatewayボリューム監視
CPU、メモリー、ボリューム使用率などのStorage Gatewayボリュームのパフォーマンスを詳細に可視化することで、リソース計画を最適化できます。 クラウド・トラフィック、データのアップロード/ダウンロード率、キャッシュ・ヒット率を監視して、データ・フロー・パターンを分析し、シームレスなデータ移動を実現します。
また、レイテンシ、IOPS、スループットを測定して、パフォーマンスのボトルネックを特定したり、キャッシュ使用率とダーティキャッシュ率を監視してストレージパフォーマンスを最適化したりできます。
現在のクラウドデータトラフィック、ボリュームIOPS、レイテンシの傾向を監視し、パフォーマンスのボトルネックとなる箇所の特定を支援します。また、キューに入った書き込み、キャッシュ利用率などを監視することで、潜在的な問題を発見し、中断のないデータアクセスを実現できます。