Applications ManagerのAmazon移行・転送サービス監視
AWSの移行・転送サービスを活用すると、ファイルやデータをAWSクラウドへ、またはAWSリージョンとオンプレミス環境間でシームレスに移行し、ダウンタイムと中断を最小限に抑えることができます。これらのサービスは、大規模なエンタープライズ移行から効率的なデータ転送まで、幅広い移行シナリオをサポートします。
Applications Managerは、以下のAWSコンピューティングサービスの監視と管理に対応しています。
File Transfer Family監視
AWSのFile Transfer Familyは、SFTP、FTPS、AS2、FTPなどの一般的なプロトコルでのデータ転送が可能な、ファイル転送サービスです。 Amazon S3やAmazon EFSにファイルをシームレスに出し入れできるように設計されており、既存のクライアント側の設定を変更することなく、ファイル転送の移行、自動化、管理ができます。
Applications Managerでは、File Transfer Familyの以下の項目を監視します。
- 転送されたデータの割合と累計
- 転送されたファイルの割合と総数
- サーバー上で開始されたワークフローの実行回数と失敗率、総実行回数、成功した完了回数、失敗回数、失敗率
- インバウンドメッセージとアウトバウンドメッセージの総件数と失敗率
AWS File Transfer Family監視の詳細はこちらをご覧ください。
DMS レプリケーション インスタンス監視
AWS Database Migration Service(DMS)を使用すると、データベース間のデータ移行が可能です。同種移行(OracleからOracleなど)と異種移行(OracleやMicrosoft SQL ServerからAmazon Auroraなど)の両方をサポートしています。DMSの主要コンポーネントであるDMS レプリケーション インスタンスは、ソースデータベースとターゲットデータベース間のデータの処理と移行を行い、ダウンタイムの最小化と安全なデータ転送を実現します。
Applications Managerでは、DMS レプリケーション インスタンスの以下の項目を監視します。
- CPU使用率、使用可能メモリ、スワップ使用率などのリソース使用率
- ネットワークI/Oスループット
- スループット、IOPS、待ち時間、キューの深さ
- タスクのタスクID、タスクARN、タイプ、ソース、ターゲットエンドポイント、ステータス、停止理由などの情報
- レプリケーションインスタンスの失敗、成功、その他イベント また、タスクとイベントにアラートを設定して、ステータスやパフォーマンスに問題が生じたら通知できます。
DMS レプリケーション タスク監視
AWS DMS レプリケーション タスクは、最小限のダウンタイムでデータベースの移行と継続的なレプリケーションを実現するフルマネージドサービスです。同種データベースの移行と異種の移行の両方に対応するように設計されており、移行元データベースと移行先データベース間のシームレスなデータ転送が可能です。
Applications Managerでは、DMS レプリケーション タスクの以下の項目を監視します。
- CPU・メモリー使用率、スワップ使用率、移行の進捗状況など、レプリケーションに関する主要なパフォーマンス項目
- 実行中のタスク数、リカバリイベント数、レプリケーション中に発生したエラー数
- ソースデータベースとターゲットデータベースのフルロード、CDC(Change Data Capture)のスループット、レイテンシ、データ転送速度
- 検証の試行、成功、失敗、保留、バルク・アイテム検証クエリの待ち時間など
- エンドポイントのステータス、エンジンタイプ、SSLモード、サーバーの詳細